「あの時死ななくてよかった」
とは、この先 絶対に思うまい
鬱のどん底にいた時
飛び降りるビルを探したり
実家のマンションのベランダから
下を眺めて飛び降りるシミュレーションをしたり
長いゴムを首に巻きつけて
締めてみたりしたけど
死ななかった
いや、死ねなかった
この先、どんどん年老いて
仕事もなくなり
体も衰えていくだけの人生
きっと
「あの時死んでおけば」と思い続ける人生なのだ
老齢の自殺者もたくさんいるから
いずれ、私もそこの仲間入りを
することになるのだろう
安楽死の導入を待っていられないし
日本では無理だろう
さて、いつ死のうか
親の後か先か…
方法は…?
練炭で睡眠薬かなぁ
飛び降りるのは怖いから
眠っている間にいける練炭か
やはり、首吊りだろうか
寒い日は
色々と想いを馳せながら
年老いていく指先を眺めるのだ